こんにちは!実験教室のくもM(城戸)です。
気付けば12月となってしまいましたが、9月のKid’s Schoolのサイエンスの時間の様子を報告いたします。
でんぷんが含まれているのはどれ?
9月のテーマは『植物』。
そして、最初の実験は植物が光合成によって作る炭水化物である「でんぷん」を学びました。
植物たちは動物たちが呼吸で出す二酸化炭素を空気中から取り込んで、太陽の光エネルギーを利用し、水と合わせることで「でんぷん」を作りだし、その過程ではいらない酸素を出しています。
この過程が光合成であり、植物が光合成をしているおかげで、私たち人間を含む多くの生き物はこの地球で生きることができるのです。
今回はそんな「でんぷん」がどの食べ物に含まれているのか?まずは予想してもらいました。
では、どのようにでんぷんが含まれているのかを調べるのか?
それはうがい薬を使えば良いのです。
うがい薬にはポビドンヨードが含まれており、これがでんぷんと反応し、ヨウ素デンプン反応をおこします。すると、色が茶色から紫いろに変化するのです。
つまり、いろんな食べ物にうがい薬をかけてやると、どの食べ物にでんぷんが含まれているのかを確かめることができます。
ポップコーンにうがい薬をかけるとすごい色のポップコーンになるので、皆さん喜んでいました。
また、初めはお肉や魚に含まれているかな?と予想してくれていた子供たちも、どんな食べ物に含まれているのかを確かめ、なぜ含まれているのかを考えてくれるようになりました。
ぜひ、お家でもどんな食べ物にでんぷんが含まれているのかを予想してから、うがい薬をかけてみてください。
実はうがい薬はあるものが含まれていると色が消えてしまうので、一概に植物からできているものに必ず含まれていると確かめることができなかったりするので、いろいろと試してみると面白いと思います。
でんぷんの実験の最後はでんぷんに水を混ぜて、ダイラタンシー現象を楽しみました。
おしばなにチャレンジ
9月の後半はおしばなにチャレンジしてもらいました。
植物や動物の細胞はどちらも1番多く含まれている成分は水です。しかし、2番目に多い成分が違ってきます。
植物は炭水化物、そして、動物はタンパク質が多いのです。
これは植物が光合成をしているということと、植物の細胞の周りには動物の細胞と違った壁が存在するからなんです。
植物は高く、長く積み重なることができるのも、この壁のおかげであり、これは「細胞壁」と呼ばれています。
今回は本に挟んでゆっくりと植物の水分を抜く方法と電子レンジを使用し、一気に水分を抜いて押し花を作る方法を試してもらいました。
まずはお花を解体して、どんなパーツからできているのか観察し、綺麗に並べ、あとはラミネートをするとしおりの完成です。
皆さん個性的で素敵なしおりをたくさん作ってくれましたよ。
さいごに
来月はいよいよ延期になっていたサイエンスショーです。皆さん練習頑張ってくださっていましたので、どんなショーになるのかとても楽しみですが、自分でサイエンスショーする時よりもはるかに緊張しております。
来月もよろしくお願いいたします!