大気圧を感じる実験 ゆで卵が吸い込まれる?

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私たちが生活しているこの地球には大気があります。普段感じることはできませんが、実は大気はとっても大きな力を持っています。

また、空気は温めると膨らみ、冷えると縮みます。これらのことを利用すれば、普通は入らない大きさの口から、ゆで卵を中に入れちゃうことができるのです。

まずは動画をご覧ください。

どうしてゆで卵はみるみるうちに三角フラスコの中へと吸い込まれていったのでしょうか?

1.空気

三角フラスコは熱湯で温めた状態にしていました。そして、そこにゆで卵を三角フラスコを密閉するように乗せたわけです。すると、ゆで卵はみるみる三角フラスコに吸い込まれていきましたね。

まず、ポイントとなるのは三角フラスコを熱湯で温めていたということです。三角フラスコの中にも空気は入っています。その空気は三角フラスコを温めることによって膨張している状態となります。

そして、膨張しているところにゆで卵を乗せて、三角フラスコの口を密閉した状態にしました。

その後、空気にさらされている三角フラスコはだんだん冷えていき、中の空気は縮んでいくことになります。

すると、膨張していた状態で大気圧と釣り合っていたゆで卵は、中の空気が冷やされて縮んでしまうことで大気圧に押され、どんどん中へと押し込まれて行ってしまうのです。

2.どうやって出すの?

入れたはいいけれど、ゆで卵を取り出すのは大変なのではないか?と思う方もおられるのではないでしょうか。確かに口の大きさよりもはるかにゆで卵が大きいですから、つぶさなければいけない、、、、と考えてしまいますよね。

しかし、簡単に取り出す方法があるのです。それは、逆さまにしてお湯をかける。それだけ。なぜそうなるのかは、さっきの逆をしているだけですので、わかりますよね。

ただ、これコツがありまして、ゆで卵がきっちりと口にくっついていなければいけないということ、そして熱いので何らかの手段でお湯から手を守らなければいけないということです。

ゆで卵と口の部分に隙間が少しでもあると、温めた空気はそこから逃げてしまうので、全く出てきません。なので、きっちりとくっついた状態にしてください。

また、熱湯をかける必要があります。なので、手には軍手と防水のビニール手袋などを装着することをお勧めします。動画でも軍手とビニール手袋を使っておりまして、全く熱くありませんでした。

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3.さいごに

ぜひ、皆様も挑戦してみてください。三角フラスコにゆで卵が吸い込まれて落ちたと時、また、取り出すときは何となく快感ですよw

もちろん、熱湯を使う実験ですので、火傷には十分気をつけて下さいね。

ゆで卵が何個入るか挑戦するのも楽しそうです。また、もっともっと冷やすことができれば、より空気は縮むということですよね。それを使えばたくさんゆで卵を入れることができるんじゃないでしょうか?

動画ではゆで卵以外に風船でもチャレンジしています。色々と試してみて下さい。

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