皆様こんにちは!
今回は『ヨウ素デンプン反応』についてやっていこうと思います。
小学生の頃に誰しもがやったことがある実験ではないでしょうか?
なぜ、紫になるのか?知っていますか?
まずは動画をご覧ください。
動画⇩
1.ヨウ素デンプン反応
デンプンが含まれていることを確かめることができ、誰しも一度はやったことがあるヨウ素デンプン反応。
どうして青紫色に見えるのかを答えられる人は少ないのではないでしょうか?
実はデンプンの構造が関係しているのですが、デンプンは糖の集まりです。
糖が鎖となってらせん構造をとった状態をしています。
そのため、皆さんがお口の中でご飯粒をもぐもぐすれば、唾液に含まれるアミラーゼによってデンプンが分解され、糖となります。
だから、噛めば噛むほど、ご飯が甘く感じられるというわけなのです。
ぜひ、100回くらい噛んでいただきたいと思います。
そして、このデンプンにヨウ素液を垂らすとどうなるのか?
らせん構造の環の部分にヨウ素が入り込みます。
その結果、青紫に見えるのです。
また、デンプンの構造には直鎖上のアミロースと分岐したアミロペクチンが存在し、この違いによっても色が変わってきます。
構造が違えば、ヨウ素の数も変わってきますからね。
色も変わるというわけです。
2.温めたり・冷やしたり
まずはデンプンを溶かしたデンプン水溶液を用意します。
これは片栗粉を少量熱湯に溶かし、コーヒーフィルターでろ過することで作ることができます。
完全に溶け切ればいいのですが、デンプンはなかなか溶けません。
ですので、鍋にお湯を沸かし、適当に片栗粉を入れ(入れすぎは注意)、ろ過すれば透き通ったデンプン水溶液を作ることができます。
ろ過をしなければ、ドロドロしており、冷やしても色が戻りにくくなってしまうのでご注意ください。
この実験程度ですと、可溶性デンプンを買う必要はありません!
そして、このデンプン水溶液にヨウ素液を垂らすと、お米などデンプンが含まれているものと同様、ヨウ素デンプン反応を示し、青紫色となります。
では、こちらを温めるとどうなるのか?
動画でご覧になったと思いますが、みるみる内に色が消えていくのです。
これは、温められることによって、でんぷんのらせん構造がゆるみ、ヨウ素が出ていってしまうからなのです。
次に色が消えてしまったヨウ素デンプン水溶液を冷やしてみましょう。
するとどうでしょうか?
時間はかかりましたが、ある程度色が戻ってくれましたね。
冷やすことで構造が元にもどるので、また色が戻るのです。
つまり、可逆的な反応というわけですね。
3.さいごに
いかがでしたか?
ヨウ素デンプン反応やりたくなってきたのではないでしょうか?
試験管でわざわざやらなくても、コップなどを湯煎してもできるはずです。
ぜひ、工夫して、皆様もヨウ素デンプン溶液を温めたり、冷やしたりしてみて下さい。