蜘蛛は親愛なる隣人である『クモのイト』

おススメ科学選書

今回ご紹介する本は読めば夏に蜘蛛を飼いたくなること間違いなしな本です。

とても身近な存在である蜘蛛についてあなたはどれくらい知っていますか?よく考えてみると蜘蛛について意外と知らないのではないでしょうか?

私もこの本を読んで初めて知ったことばかりでした。

身近な蜘蛛から全然知らなかった外国の蜘蛛まで、そして人との関わりと蜘蛛それぞれの個性、糸のこと。

蜘蛛について新しい発見をたくさんできる本だと思います。

また、作者が物凄く映画好きで蜘蛛の登場する映画もたくさん紹介してくださっています。

スパイダーマンはまさにその代表ですけどね。

この本を読んで、あなたも親愛なる隣人である蜘蛛について詳しくなってみてませんか?

本を読んでみて・・・・・・・

初めて知って衝撃だったのは蜘蛛って毎日網を張りなおしているということ。

めちゃめちゃ重労働だと思いませんか?

この網っていうのは一般的に蜘蛛の巣と呼ばれているもののことです。

もし、餌を捕るための網が汚れてしまったり、壊れている部分があってしまうと効率よく捕獲することができなくなってしまいますよね。

そのため蜘蛛たちは毎日、網を張りなおすと考えられます。

なぜこんなことができるのかと言いますと、蜘蛛の糸はタンパク質でできているという点が大きいのです。

蜘蛛はタンパク質でできた糸を食べることで吸収し、再び糸へと変換しているのです。

その変換効率は一説によれば90%を超えるとも言われています。

何だかすごいですよね。

また、蜘蛛って空を飛ぶんです。

もちろん鳥や蝶のように羽ばたいて飛ぶわけではありません。

バルーニングと言ってお腹から糸を空に向かって放ち、凧のように風を受けることで遠くまで飛んでいくことができるのです。

身体が小さく軽い子蜘蛛のころにバルーニングをして兄弟たちとは違う場所を縄張りとするものが多いのですが、中には大きく成長してからもバルーニングをする種類もいるとか。

たくさんの糸を放ち、うまく三角形に糸を広げることでより風を受けれるようにしているんだそうです。

ただ、行先は風任せ。都合の良い場所へとたどり着けるのは運次第というわけです。

そんな蜘蛛は生態系でも大きな役割を果たしています。世界中の蜘蛛が食べていると考える餌の量が8億トン。

この8億トンというのがおよそ全人類の体重を合わせたものに匹敵する量であり、その影響力が大きいということがわかると思います。

ぜひ、あなたもこの本を読んで蜘蛛の世界に足を踏み入れてみてください。

夏が楽しみだなぁ。

本の詳細

著者 中田兼介

発行者 三島邦弘

発行所 (株)ミシマ社

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