石油はどうやってできるの?無くなってしまうの?

2018年9月11日

先週、面白いニュースを見つけました。

なんと、大気中の二酸化炭素を回収し、水素と合成することで、液体燃料を作ることに成功したとのことです。

これは、カナダのカーボン・エンジニアリング社が発表した論文で、今までになく低コストで大気の二酸化炭素から液体燃料を作成したそう。

ただ、低コストと言ってもまだまだ実用化には遠いですが、大気の二酸化炭素から液体燃料を作ってしまうことはかなり素晴らしいことですよね。

私たちは石油を燃やし、生活を充実したものにしているわけですが、その時には必ず二酸化炭素が排出されます。

そのせいで地球温暖化になっているということも大きく言われていますよね。

もし、今回カナダのカーボン・エンジニアリング社が提唱した液体燃料を使用すれば、二酸化炭素を発生させても、その分また回収し使えるわけなので、とても環境に良いエネルギーということになります。

一刻も早く実現可能となってもらいたいところですね。

ところで、液体燃料と言えばひと昔前、石油があと○○年で枯渇するなどがよくニュースで言われていたり、取り上げられていました。

しかし、最近はどうでしょう。

そのようなニュースは全く聞かなくなりましたよね。

いったいなぜでしょうか。

この疑問の背景には現代の目まぐるしい科学技術の発展が大きく関わっているのですが、石油が無くなってしまうと今の私たちの生活を維持することはできなくなってしまうわけで、石油枯渇問題とは本当に深刻な問題ですよね。

皆様もきになるところなのではないでしょうか?

そこで今回は石油はそもそもどうやってできたものなのか?というところから、石油がなぜ無くならないのかということを解説していこうと思います。

1.生物起源説

実は現在の科学技術をもってしても正確には分かっていない石油の発生メカニズムなのですが、大きく2つの説が存在しています。

その2つとは『生物起源説』と『非生物起源説』です。

石油は生物由来のものなのか、はたまた非生物由来の物なのかということは昔から論争されてきたわけですが、現在では『生物起源説』が有力な説として一般的となっているのです。

その理由としては、石油には生物由来と考えられるポルフィリン化合物が含まれているということがあげられます。

このポルフィリン化合物とはヘモグロビンやクロロフィルなどが持っている環状構造であり、自然には発生しにくいので、石油は生物由来だ!と言われているわけなんですね。

また、はるか昔の生物たちから時間をかけてできたのが石油であるので、石油は有限資源だと言われているというわけです。

つまり、すぐにはできないから採ってしまったら無くなっちゃう!ということですよね。

そして、この生物起源説の中の最も有力視されている説が『ケロジェン根源説』であり、次はこのケロジェン根源説を説明していこうと思います。

2.ケロジェン根源説

海や湖の底にはそこで死んだ生物の死骸や、川から運ばれてきたたくさんの生物の死骸(石油の素となるのは主に海洋性プランクトンや藻類)が堆積していきます。

堆積した生物たちの死骸にはたくさんの高分子化合物(炭水化物、タンパク質、脂質など)が含まれており、この化合物が分解、還元、縮合など様々な反応を起こしたものがケロジェンと呼ばれる、非水溶性の化合物となるのです。

そして、このケロジェンの上にも砂や泥が貯まっていき、どんどん下へと埋もれていくわけです。

こうしてケロジェンはどんどん地下へと下がっていくわけですが、下に行けば行くほど圧力と地熱の影響を受けることになります。

上に重いものがどんどん乗ってくるのですからそうなりますよね。

およそ100℃を超える熱にさらされた時、ケロジェンは熱分解され、石油へと姿を変えていくのです。

つまり、ケロジェン根源説とは石油は生物の死骸から年月をかけてできたものであるということになります。

では、そろそろ本題の石油は無くなってしまうのかというところに入っていきたいと思います。

3.石油は無くなってしまうの?

先ほども申し上げましたが、石油は年月をかけてできるものだと言われているため、石油は有限資源だと言われているわけです。

しかし、最近ではあと○○年で石油が無くなってしまう!というようなことを聞かなくなりましたが、それはなぜなのでしょうか。

それは、科学技術が発展したことで、新たな油田がたくさん発見されたということと、また、今まで採取できなかった石油を採取できるようになったということが大きな理由としてあります。

数年前の技術で回収できた石油だと40年ほどしか持たないと言われていたわけであり、技術が発達してきたおかげで、年々石油が無くなると言われる年数が伸びていっているのです。

また、一度枯れたはずの油田が復活した例なのがあることから、石油がそもそも生物由来だけではないのではないかという説や、石油分解菌という菌が作り出しているのではないかという説などが言われてきているのも事実です。

このように今だに確信的な真相には迫れていない石油発生のメカニズム。

今の私たちが生きている間に石油が無くなるということはなさそうなのですが、現状の説(生物起源説)が本当なのであれば、石油はいつか枯渇してしまいますよね。

しかし、本当に非生物起源説や石油分解菌から生まれているとするならば、無限に使えるエネルギーなのかもしれません。

石油がどのようにできるのか?というころは今後はっきりと明らかになってほしいところであります。

今回の疑問の答えは石油の発生メカニズムが完全にわからなければ、答えられないということが答えになります。

ただ、石油を燃やし続けるということは地中に眠っていた炭素を二酸化炭素に代え、大気の二酸化炭素の濃度を上昇させるということです。

つまり、石油に代わる新たなエネルギーの発明が求められるのは揺るがない事実です。

最初にお話した液体燃料のようなものが日常的なものとして一刻も早く使わるようになって欲しいですね。

4.さいごに

今回は石油についてお話したわけですが、ここで付け足しのお話をしておきましょう。

昔から石油は『生物起源説』なのか、『非生物起源説』なのかが言い争われてきたわけなんですが、実はこの非生物起源説を唱えた始まりの人物は周期律表で有名なロシアの科学者メンデレーエフなのです。

いろんなところに有名な科学者が実が関わっているということもまたなかなか面白いところですよね。

また、色んなところに繋がりを感じれるのも科学を学ぶ楽しみの1つだと思いますので、今後も色々と皆様と情報を共有できればと思います!

そして、今回の記事はアイキャッチ画像を本文に入れないことで、少し記事自体を軽くしてみたのですが、どうですかね。

なんだか寂しいですかね?

本文にアイキャッチ画像は入る必要はなさそうなら、順次前の記事からもアイキャッチ画像を省いていこうと思います。