みかん食べると手や足が黄色くなるのはなぜ?【柑皮病】

2018年9月10日身体の科学

みかんがおいしい季節がやってまいりました。

私もついついみかんを食べすぎてしまいます。

コタツに入ってみかんを食べながら映画を見る。

最高すぎますね!!

しかし!!!

食べすぎるとなんじゃこりゃ!!

ってくらいに手が黄色くなってしまうことがありますよね。

酷い時や人によっては顔まで黄色くなることがあるそうです。

これは『柑皮病』と呼ばれています。

なぜ黄色くなってしまうのでしょうか?

それはみかんに含まれている天然色素であるカロテンに原因があります。

カロテンとはいったい何者なのでしょうか?

そして、なぜ体が黄色くなるのでしょうか?

今回はカロテンから説明していきたいと思います。

1.カロテン

カロテンは天然色素でニンジンに多く含まれることから、名前がカロテンになったと言われています。

枯れ葉のようにきれいに色付けているのもカロテンです。

そして、カロテンは炭素と水素からできている化合物であり、カロテンにはαカロテンとβカロテンの異性体が存在し、多くはβカロテンで、色がより鮮やかな野菜に多く含まれています。

異性体とは同じ原子を持っているのに構造が違う分子のことを言います。

また、酸素原子を持っていないため、水にはほとんど溶けません。

しかし、水に溶けない代わりに脂には溶けます。

そして、カロテンは酵素によって分解されることで、動物にとって必須栄養素であるビタミンAとなります。

基本的に肉食動物ではこの酵素の働きが弱く、特に猫はこの酵素を持っていないため、カロテンをビタミンAに分解することはできません。

また、カロテンを動物は自らの体で作ることはできないので、合成することのできる植物から摂取します。

カロテンを摂取することは、必須栄養素であるビタミンAを摂取できることにつながるということですね!

ところでビタミンAとはいったい何なのでしょうか?

2.ビタミンA

ビタミンAは必須栄養素です。

人間を含む動物はこのビタミンAを体で作ることができません。

なので外から摂取しなければいけないのです。

ビタミンAは眼球の視細胞でタンパク質と結合し、「ロドプシン」と呼ばれる物質になります。

このロドプシンは光による興奮の引き金として重要になってきます。

光が来たら目が反応してくれるのはこいつのおかげということです。

夜でも目が見えるのはこいつのおかげですし、ロドプシンが少なくなってしまうと、夜目が見えにくくなる夜盲症などの症状がでてきてしまいます。

つまり!ビタミンAが不足してしまうと、ロドプシンが作られず、夜に目が見えなくなってしまうのです!

ビタミンAはちゃんと摂らないといけないですね!

また、DNAの遺伝子情報の制御など他にも役立っています。

ビタミンAって大切ですね!

では、いよいよ本題に!

そんな体に良いカロテンがなぜ体を黄色くしてしまうのでしょうか?

3.カロテンはなぜ体を黄色くしてしまうの?

だいたい今の話の中に答えはすべて詰まっています。

カロテンはどんな物質でしたか?

・植物が生合成する天然色素である

・水に溶けにくく、脂には溶けやすい

このようにカロテンは色素で脂に溶けます。

つまり、体内へと吸収されたカロテンは、体中の脂肪に溶けて貯蔵されるわけです。

あれ、おかしいな!

どうして体中の脂肪に貯蔵されるのに特に手や足が黄色くなるの?

と思われると思います。

これは手や足には特に皮下脂肪が多く、目につきやすいからです。

なるほど!

実は全身に貯蔵されていたんだけど、目につくのは手や足だったってことですね!

基本的にこの黄色くなる『柑皮病』は、カロテンを摂取することをやめればすぐに元に戻ります。

黄色くなっても害は特には無いらしいので、問題は見た目だけですね。

確かに顔までまっきっきだと心配になりますよね。

ただ、目まで黄色くなっていた場合は黄疸と呼ばれ、肝臓の疾患や、がんの可能性があるのですぐにお医者さんへ行ってください。

また、この『柑皮病』はみかんだけではなく、野菜ジュースなどにもたくさんカロテンが含まれているので、野菜ジュースを沢山飲む人にも見られます。

黄色くなりやすい、なりにくいは人によって個人差があります。

脂肪にたまりやすいので、小さなお子様や女の人が男に比べてなりやすいです。

4.さいごに

みかんをたくさん食べると黄色くなるのは、カロテンという色素が原因だったわけですね!

そういえば色素が体にたまると言えばフラミンゴがいますよね。

フラミンゴはエビなどのえさに含まれる色素を体に取り込んで、あんなに赤くきれいになっているんですよね。

だから動物園のフラミンゴはあんなにきれいな色をしているんです。

フラミンゴの世界では鮮やかな色をしている方がもてるそうです。

動物によっても色々な好みがありますね。

冬になると、夜暗くなるのが早くなります。

たくさんみかんを食べて、カロテンを摂り、ビタミンAに分解してもらって、夜でも目が良く見えるようにしとかなければいけませんね!

まぁ、みかん以外にもビタミンAは摂れるし、みかんの食べすぎは糖分の摂りすぎになるのであんまりよくないですけどね(笑)