レンジでたまごを温めると爆発するのはなぜ!?電子レンジの仕組みを簡単に解説

2019年11月26日食品の科学

皆様、電子レンジでゆでたまごを作ろうと思ったことはありますか?何も知らずに放り込むととても危険なのでそういう考えには至らない人の方が多いかもしれません。

しかし!色々と工夫すれば、電子レンジでもゆでたまごは作ることがきますが、もし、そのまま卵をレンジでチンしてしまうと、卵は爆発しちゃいますよね。

電子レンジが壊れる可能性もありますし、大変危険なので絶対やってはいけません。

一般的によく知られている方法としては、卵をアルミホイルで包みマグカップに水と共に入れ上からラップをかけてチンするといったことではないでしょうか?

これなら卵を爆発させることなく、一応ゆでたまごにすることができます。

ただ、アルミホイルは単体で電子レンジに入れてしまうと、ご存知のように火花を散らして大変きけんです。プラズマが!!!

もし、この方法を使う際にはアルミホイルで包んだ卵が完全に水につかっていなければいけません。

これは、直接マイクロ波がアルミホイルには届かず、プラズマ放電を防いでくれるからなんですが、アルミホイルを使うので危険が全く無いわけではありません。

アルミホイルが水から出てしまっていると火花が散り、卵単体を入れる時よりもはるかに危険なので、やっぱり、無理に電子レンジでゆでたまごを作ろうとしない方が良いのかもしれませんね。

しかし、それでもリスクを犯しても電子レンジでたまごが作りたいんだという方!

世の中には、電子レンジでゆでたまごが簡単にできるゆでたまごメーカーも販売されています。

これなら安心して電子レンジでもゆで卵ができますね!

今やこのゆでたまごメーカーは、100円ショップにも売っていますので購入してみてはいかがでしょうか。

本当に100円ショップには何でもありますよね。私もとてもお世話になっています。

と、話がだいぶ脱線してしまいましたが今回の本題に戻りましょう!

なぜ、卵はそのままでは電子レンジでそのままチンすると爆発してしまうのか?

疑問の連発になっちゃってますが今回はそれぞれ解説していきたいと思います。

その答えを知るにはまず、電子レンジの仕組みについて理解しなければいけません。

そもそもどうやって電子レンジは食べ物を温めているのでしょうか????

1.電子レンジがものを温めれる理由

なぜ、電子レンジは食べ物を温めることができるのでしょうか?解説していきましょう。

電子レンジは電磁波の一種であるマイクロ波を利用して物を温めています。

電磁波とは、私たちが見ることのできない光の一種で、可視光線よりも波長が長い光のことで、そのいちのマイクロ波とは波長が0.1~1 mの波のことを指します。

このマイクロ波の中でも電子レンジは周波数2.45 GHz、波長12 cmのものが使用されているのです。

つまり、電子レンジの仕組みを簡単に言えば光でものを温めているということになります。

また、このマイクロ波は食品全体を温めているのではなく、中の水分子だけを振動させています。そして、この振動が周りの分子にさらに運動をもたらし、その運動が熱になるのです。

いやいやまったくわかんねーぜ。

そもそもなんで水分子はマイクロ波を当てたら振動するんだよ?

光なんだろ!?と思われるはずです。

ここからはちょっと崩しながら、かつ専門的に説明していきましょう。

水分子は、H₂O ということをご存知ですよね。

立体的に見れば水分子はくの字に曲がった構造をしており、電荷には偏りがあります。これは非共有電子対によるものです。

そして、このように電荷の偏りがある分子を『極性分子』と呼んでいます。

酸素は水素よりも電気陰性度がたかいため、水素の電子を引っ張りますから、酸素はマイナス、水素はプラスの電荷を帯びるのです。

ふだん液体の水の状態では、水分子はばらばらの方向に向いています。

ここで電子レンジに入れマイクロ波を当てると、水分子はマイクロ波をよく吸収するためばらばらだった水分子は電場の向きへと一斉に方向を揃えます。

電子レンジのマイクロ波の周波数は先ほども言ったように2.45GHz。水は1秒間に24億5千万回方向を入れ変えることになるのです。

つまり、簡単に言うとマイクロ波によって1秒間に水分子が数えきれないほど反転を繰り返し振動するので、熱が発生し食べ物が温まるというわけです。

あっち向いたりこっち向いたり水分子も大変ですね(汗)

電子レンジが食べ物を温める原理について、少しでもお分かりいただけたのではないでしょうか。

それでは、たまごをレンジで温めるとどのようなことが起こるのでしょうか?

仮想実験をやってみましょう!

2.たまごを電子レンジでチン

では、たまごを電子レンジに入れたとしましょう。

電子レンジから出てきたマイクロ波は殻を通り抜け、もちろんたまごのよく吸収する水分子を振動させます。

卵の中の水分子は、もの凄い勢いで繰り返し方向を変えるので熱が発生します。

すると、熱のせいで水は温められるので、どんどん膨らもう!となります。

しかし、殻がそれを押さえつけてしまうため、内側の圧力がどんどんどんどん上昇していきます。

圧力が上がれば水の沸点は上昇し、100℃を超えても水のままです。

本来なら100℃だったら水蒸気ですよね?

簡単に言うと、卵の殻に押さえつけられてるので、水は外にいきたくてもいけない!

エネルギーが有り余って広がりたいのに広がれない、水蒸気になりたくてもなれない感じですね。

水が水蒸気に変わると体積が1700倍にも膨らむんですから、それを抑えつけられて苦しそうな水分子たちです。

そして、その圧力に殻が絶えれなくなった時、悲劇が訪れます。

その通りです。

温度は100℃以上です!

一気に水が気体へと変わります!

パーン!!!

水蒸気爆発というやつです。

たまごをそのままチンしてしまうと、悲惨なことに水蒸気爆発によって飛び散ってしまうというわけです。

大変危険ですので、実験だからと言ってレンジで卵をそのまま温めないでくださいね。

3.さいごに

一般的に知られてるアルミホイルで覆う手法は、アルミホイルがマイクロ波を通さないので、卵内の水分を直接温めているわけではありません。

マグカップに入れた水が振動によって温まり、熱の伝達によってゆでたまごが完成するということです。

つまり、湯がいているのだから、鍋でやるのと同じですよね。

ちなみにゆでたまごメーカーも同じく、マイクロ波を遮断することで、直接卵に当たらないようにしているそうです。

この話を知ってもなお、そのままレンジでゆでたまごを作ろうとしないでくださいね。

また、電子レンジの扉はマイクロ波を遮断するように作られているので、電子レンジのそばにいても安全です。

人間の水分子が揺れだしたらえらいことですよね。

電子レンジは1945年にアメリカのレーダー設置担当のパーシー・スペンサーによって発見されました。

マグネトロンの前にいると、白衣に入っていたチョコバーがたまたま溶けた!などの伝説がありますが、どうやらそうではないそうですよ。

圧力と沸点の関係は⇩で紹介しています。

圧力鍋の仕組みとは?徹底解説!

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