【記憶の仕組みを簡単に】たくさんの物事を人はどうやって記憶しているの?

2018年9月21日

人によって記憶が得意な人、苦手な人がいます。

正直、私も記憶することは苦手な方であると思います。

すぐに忘れちゃいますし、英単語を覚えるのは特に苦手ですね、、、

まぁでも、生物や化学などの好きなことに関しては覚えれますが!

記憶するのが得意な人は、物事に関連付けたり、立体的にイメージしたり、数字をストーリーにして覚えたりと様々な記憶術を活用しているようです。

最近私は面白いことがあるとメモをとるようにしています。

キーワードだけでも何となくおもいだせますからね!

今回のお話は記憶術の紹介では無いので注意してください。

そもそも人はどのようにして物事を記憶しているのでしょうか?というお話です。

人はたくさん勉強するし、様々な経験をします。

それは、楽しいことも悲しいこともたくさんです。

皆様もこれまでの人生で様々な経験をされてきたと思います。

実はその情報は海馬という大脳にある場所で整理された後、大脳皮質という場所へと保存されます。

このような流れで情報が脳に記憶されていくのですが、生物学的に1言で表してしまうとこのようになるわけです。

しかし、一言でいってしまってもあまりイメージがつかないし、わかりにくいと思うので、今回はまず脳について説明していくことにします。

1.脳

脳は大きく分けて、『大脳』『間脳』『脳幹』『小脳』の4つの領域に分けられています。

まずはそれぞれの働きについて簡単にみていきましょう!

大脳:大脳というだけあって最も大きな役割を担う。見たり、聴いたり、運動したり。今回のポイントである記憶もこの大脳が担っています。

間脳:体温調節、ホルモンの調節。

脳幹:呼吸運動、心臓を動かしたりしています。

小脳:体のバランスを保ったり、運動をするために必要な場所です。

このように様々な役割を果たす脳は人にとって、とても大事な部分であることがわかると思います。

また、脳はそれぞれで役割が異なり、記憶には大脳が関係しているということですね。

2.記憶

先ほども言いましたが、記憶は、大脳にある『海馬』で、私たちが経験した情報が整理されています。

そして、この整理された情報は、長期記憶として大脳皮質へと保存されるのです。

もし、この海馬に重大なダメージが起こってしまえば新しい記憶はできなくなるわけですね。

最近問題になっているアルツハイマー型認知症はここがダメージを受けることで起こるわけです。

記憶というのは、納得してより理解したりしたできごとや、印象的なできごと、勉強でも、あ!なるほどと感じたり、また、これだけは忘れられないくらい衝撃的な出来事、こういった情報は海馬によって優先的に整理されて、大脳皮質へ長期記憶として保存されることになるのです。

そして、その保存方法なんですが冷蔵庫に物を入れたり、棚に本を並べるように保存するわけではなく、神経細胞の回路としてネットワークが作り上げられ、そのパターンで記憶されていると言われています。

記憶術でいろいろな方法がありますが、関連付けすることや、理解して覚えることで、より多くの情報を優先して記憶させているというわけなんですね。

新しいことをどんどん経験すれば、その情報は脳に記憶としてどんどん蓄積されていきます。

つまり、勉強を楽しいと思えばきっと記憶力も上がるはずです。

このブログはそこを目標としているので、皆様にも科学を通じて勉強を楽しいなと思っていただければ幸いです。

まぁ勉強を楽しいと思うのは難しいですよね。

私も子供のころは勉強が大嫌いでしたし、、、ただ、大人になってからも間に合うということはわかって欲しいですね。

3.大人と子供の時間の感覚

子供のころと大人になってからとでは時間の感覚がまったく違ってくると思います。

これは、脳の記憶とも大きく関係しているのです!

子供のころは毎日の経験が新鮮で新しく見るものすべてが魅力的にみえていたのではないでしょうか。

また、時間がたつスピードも大人になってからと比べるとはるかに長く感じていたはずです。

実はこれも脳の記憶と関係していると言われており、子供の頃は大人と違って、全く新しい情報を脳が次々と記憶として蓄積しているからなのです。

大人になってからの同じような経験、通勤などの繰り返しの作業はすぐに脳が処理してしまうので、時間も早く流れてしまうように感じてしまいます。

毎日、同じ作業や仕事をしていれば早く感じるのはそのせいというわけです。

いつもの電車、いつもの道、そんな通勤時間に何も考えてなければ、時間は無残にも一瞬で過ぎ去ってしまいます。

脳だって1から新しく記憶の回路を作るよりも、同じようなことの方が慣れてすぐに記憶できちゃうのです。

ジャネーの法則というものがあります。

これは、体感時間は産まれてから20歳までと、そこから80歳までの体感時間が同じだという法則です。

つまり、80歳まで生きるとして、体感時間は19歳を過ぎれば人生の折り返しになってしまうということになります。

1歳にとって1年は自分の人生の100%ですが、20歳にとっての1年は人生の1/20にすぎないのです。

このように1年の割合は歳を取れば取るほど少なくなってしまいますよね。

だから子供が感じている時間はとても長いのです。

小学校から中学、高校、大学へと上がれば授業時間が長くなるのもこのことが関係していると言われています。

4.単一神経細胞の記憶

記憶に関して面白い事例があります。

それは、心臓を移植した男性が前の人の記憶の一部を持っていたというものです。

記憶は脳に蓄えられていると言われているので、本来はあり得ないと考えられてきました。

しかし、名古屋大学の研究で、一部の神経細胞は回路を形成してではなく、単一で記憶を担っていることが明らかにされました。

つまり、脳だけではなく、臓器にある神経細胞が、何らかの記憶を持っているということはあり得るということです。

プラナリアは細切れにされても、頭部以外の部分も刺激に対する反応を覚えているという実験がされていました。

このように心臓が持つ神経細胞は、記憶まではいかなくても、少なからず刺激を覚えている可能性があるということです。

あくまでも可能性であり、映像のような記憶ではなく、記憶と言っても刺激ですが。

良く脳が反応しなくても体が覚えていると言いますよね。

つまり、記憶は脳だけではなく、体全体で行っている可能性もあるのかもしれません。

人間の記憶は本当に謎ですね。

脳だけが記憶に必要なんだ!みたいに決めつけてしまうのも良くないのかもしれません。

5.さいごに

子供の体感時間が長いのは新しいことを経験するからと先ほど言いました。

つまり、新しい経験を多くすれば、大人になっても脳へと多くの新しい出来事が記憶され、体感時間も長くなるはずです!

いくつになってもどんどん新しいことに挑戦し、学んでいくことが人生の体感時間を長くする秘訣であるということは、間違いなさそうです。

また、旅行へ行くことも新しい経験です!

1歩踏み出してたくさん旅行に行きましょう!