台風に向かって進み続けた!!茨城~奈良ママチャリの旅!最終章~感謝~

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何を思って始めたのかわからないこの自転車旅の記録もいよいよ最終章になりました。

ここまで書き続けてこれたのも読んでくださる方がおられたからです!

本当にありがとうございます!

今までの1~5までを合わせると、なんと1万5千字を超えています。

もの凄い長文ですね。

まだ5を読んでおられない方はぜひ⇩から読んでみて下さい。

台風に向かって進み続けた!!茨城~奈良ママチャリの旅!その5~酷道421号線~

1.陸王

風があまりにも強かったので、その音で目が覚めました。

屋根が飛んでいくんじゃないかというくらいの強風。

電線が左右にすさまじい勢いで振れています。

外に出たくない。

もはやこんな天候で、自転車をこぐのは死にに行くようなものです。

まったく動く気になりませんでした。

友達は「はよ帰れ~」といいますが、私は「嫌だ!」の一点張り。

その状態が続きます。

しばらくすると、なぜか、その友達は私に陸王1話を勧めてきました。

丁度、一週間前に始まった陸王。

見逃していたので、見せてもらうことに。

おもしろい!!

小さい会社を支える社長が、新たな目標に向かい挑戦していく姿に何だか勇気をもらえました。

結局、この後も陸王にはどはまりすることになります。

私は最後まで面白かったと思いますよ!

陸王を観終わると、もうお昼ではないですか!

とりあえずお昼を食べたら出発することを約束し、近くの王将に行きます。

安定の王将、絶品ではありませんが、おいしく中華を満喫しました。

外に出ると、風、雨は勢いをまし、傘を垂直には持てません。

こんな中、大荷物で自転車をこがなければいけないのか、、、、

台風のことなめていました。

やっぱり行きたくないよ、、、、

2.琵琶湖大橋

しかし、このまま居座るのも迷惑。

重い体を動かし、イージスを装備。

自転車に股をかけます。

とりあえず、まずは琵琶湖を目指して進むことに。

強風、大雨すぎて、前がとても見にくく、なかなか思うように進めません。

やっと今日は実家に帰れるんだ!

とにかくそれだけを自分に言い聞かせ、こぎ続けます。

いよいよ琵琶湖が見えてきました。

相変わらずの大きさです。

そして、琵琶湖大橋を渡っていきます。

湖を見ると、茶色すぎる+すごい波で綺麗とはかけ離れ、恐怖を感じました。

橋の上は余計に風が強く、気を許せば持っていかれそうです。

こんなところで持っていかれ、湖におちれば即死です。

なんとか橋を渡り切ると、見覚えがある場所にきました。

ここにきたぞ!

かつて堺市から琵琶湖まできて、琵琶湖を一周して堺市まで帰ったことがあります。

もちろんその時もママチャリです。

その思い出が鮮明に蘇ってくるのでした。

懐かしい思い出を抱きながら、琵琶湖を後にします。

いよいよ峠を越えれば京都です。

3.恐怖の木津川

京都に入り、順調に進んでいましたが、さらに雨風は強くなります。

本当に心が折れそうでした。

何とかイージスが守ってくれていますが、イージスも連日の戦いによって芯まで湿っているのです。

防御力も半減しています。

特に何事もなく京都を進み、日が暮れ始めた時でした。

目の前に巨大な川が。

木津川です。

もはやみたこともないくらいの濁流となって、流れているのです。

怖い。

本能的にここを早く離れた方が良いと思い、今までで一番スピードを出して乗り越えました。

氾濫なんてしてしまえば、ひとたまりもありません。

この台風21号で木津川は大丈夫でしたが、大和川は氾濫して大変なことになっていましたよね。

関西に大きな爪痕を残した台風だったのです。

よく無事でした。

そして、奈良へ入るには、もう1度、峠を越えなければ、いけないのです。

いよいよ最後の難関というわけです。

4.最後の関門

どんどん田舎道に入ってきました。

それに伴い、道のすぐそばには川が!

氾濫しかけで、川岸と川の差がもう数十センチしかありません。

本当に死にたくない!

必死で自転車をこぎ続けます。

そんな時です!

地元の文字が書いてある看板が!

心からほっとしました。

もうすぐ帰れるんだ!!

最後のもはや川なのか道なのかわからないような峠を登っていきます。

もちろん街頭も無く、車通りもない真っ暗な道ですが、もはや私にとっては楽勝なのです。

しかし、そんな時、携帯からすごい音が鳴り始めました!!!

ポワン!ポワン!ポワン!!

何事かと思い、携帯の画面を見ると、「避難命令が出されました。」とのことです。

やばい!

その時は本気でやばいと思いました。

しかし、もう実家は目の前、しかも知らない場所で、非難する場所もわかりません。

とにかく進もう!!

雨風に耐えながら、坂道を下っていきます。

ついに、町明かりが見えてきました。

あ!!

知ってる道だ!!!

少し遠いですが、何度か通ったことのある道に出たのです。

ここからはもはやナビも必要ありません。

やった!

助かった!!

雨風で、顔面はびしょびしょでした。

もはや、涙も顔を濡らしていたんだと思います。

そしてついに、最寄りの駅に。

もう嬉しくて仕方がありませんでした。

ついに来たんだ!

長かった旅もいよいよ終わりを迎えます。

そして、そこから5分ほどで実家に!!

母と父が玄関で迎えいれてくれました。

「いったい何をしてるんや!とにかく無事でよかった」

父と母には一番心配をかけてしまいました。

本当にすみませんでした。

しかし、私は台風の中、茨城から奈良までの600キロ以上の道のりを荒れ狂う天候の中、走り切ったのです。

この経験は人生でもっとも大変な経験となりました。

生きていることを実感し、私は色んな人に支えてもらって生きているんだなと再確認することができたのでした。

恩返しするためにも、これからはもっと頑張りたいと思います。

5.さいごに~感謝~

この旅は様々な方の支えによって成り立っています。

一番は泊めて下さった友達、先輩たち。

彼らがいなければ最後まで諦めずに走り切ることはできなかったと思います。

途中で話せる友達がいたからこそ乗り切れた。

そう思っています。

本当にありがとうございます。

そして、心配して連絡をくれたり、応援メッセージをくれた方々、時にはあほすぎるとかも言われましたが、みなさんの応援で走り切れました。

ありがとうございます!

忘れてはいけないのはイージスをくださった先輩。

イージスではなく、ミッキーの雨がっぱだったら、たぶん寒さと雨、溝に落ちた時に死んでいたと思います。

命を救ってくれて本当にありがとうございました!!!

最後になりますが、この旅の記録を最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

皆様のおかげでなんとか書ききることができました!!

毎回コメントを下さった くいしんぼ様、並びにブログサークルの皆様。

そして、ブログでこの旅のことを紹介までしてくださったけせらせらっこ様にこの場をお借りし、感謝申し上げます!!

本当にありがとうございました。

これからも当ブログをよろしくお願いいたします。

ケツ!!

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