台風に向かって進み続けた!!茨城~奈良ママチャリの旅!その5~酷道421号線~

2018年9月10日自転車の旅

このお話も残すところ2話となりました。

ここまでお付き合いいただいた皆様。

本当にありがとうございます。

読んでくださる方々のおかげで、記事を書ききることができそうです。

このお話は仕事を辞めてから実家に帰るまで、命がけで台風の中、茨城~奈良をママチャリで駆け抜けたお話です。

なぜこの旅を始めたのか?

そんなこと自分でもわかりません。

とにかくやりたかった!

ただそれだけです。

これまでの旅のお話は⇩です。

読んでおられない方はぜひ読んでみて下さい!

台風に向かって進み続けた!!茨城~奈良ママチャリの旅!その4~目指せ名古屋!~

では、早速話を続けていこうと思います。

1.不安

昨日の夜から不安で胸がいっぱいでした。

この旅で数々の困難を乗り越えてきたというのに、何故か?

それは、台風がもう目の前に差し迫っていたこと。

ではありません。

確かにそれも間違いなく不安要素の1つですが、分かっていたことなので、もはやあまり大きな要素ではありません。

もう1つ、私を不安にさせることがあったのです。

Googleマップで道のりを確認していると、行く先にどう見ても険しい山があるではないですか。

この山を切り抜けないと関西にはいけない!

山を迂回するルートもありましたが、大幅に時間がかかってしまいます。

できれば最短コースで行きたいわけです。

なぜなら、昼に名古屋駅で後輩とご飯を食べてから、滋賀の友達の家に向かうからです。

迂回すれば夜遅くなってしまいます。

夜遅くなると友達にとても迷惑がかかってしまいます。

ただでさえ大荷物、汗だくで泊まりにいくのに!

朝から出発すれば、ゆっくりでも迂回すれば楽勝です。

しかし、名古屋駅に寄り道をするため、最短で滋賀につかなければいけなかったのです。

正直、富士の麓を越えたんだから、後は楽勝だろ!

そう思っていました。

でも、地図を見て、嫌な予感しかしなかったのです。

嫌な予感しかしなかったので、ネットでどんな道なのか検索してみました。

なんと、国道ならぬ酷道と呼ばれているとのこと!

自転車乗りならば一度は通った方が良い道!

長いトンネルがあり、街頭は一切ない。

大きなダムがある。

恐らく国道421号線に突入するころには、日が暮れかかっています。

はたして無事に通りぬけれるのでしょうか?

不安な気持ちでいっぱいの中、少しわくわくした気持ちもありました。

どMではないですよ!!!

とにかくやるしかない!

ただ、前に進むしかありませんでした。

2.名古屋コーチン

友達は土曜日にも関わらず、仕事でした。

なので、朝早く2人で家を後にします。

名古屋駅で後輩と昼ご飯を食べる約束をしていましたが、まだ8時にもなっていません。

ここからは30分ほど自転車を進めれば、名古屋駅に到着します。

やることもないので、とりあえず向かうことにしました。

最初、雨はパラパラとしか降っていませんでしたが、名古屋駅に着いた頃には豪雨に。

ついに、台風が私に牙を向けてきたわけです。

しかし、私にはイージスがあるため、ほとんど台風の攻撃は効いていません。

いやいや、本当のところは強がっているだけでめっちゃ効いてました。

大雨きつい、、、止んでくれ、、、、

そんな大雨の中、やっと名古屋駅に到着。

しかし、名古屋駅についてもやることはありません。

どこかでお茶でもしとこうかなとも思いましたが、土曜日なので、どこも人で溢れています。

朝なのに名古屋の人は早起きなんですね!

また、昼まではかなり時間があったため、少し睡眠をとりたいなと思いました。

それに、スポーツウェアでは食事しにくいので、着替えもできる場所が良いですね!

ってことで、ネットカフェにお世話になることに。

運よく個室が空いていたので、個室へ。

やはり、疲れがたまっていたのか、2時間ほど熟睡してしまいました。

漫画もネットもせずにただ寝ただけです。

と、後輩がそろそろ着くとのことで、駅に向かいます。

久しぶりの人込みにあたふたして待っていると、後輩がきました。

久々に会うのでわかるか不安だったのですが、そんな不安は全く必要ありませんでした。

あまりにムキムキで大きくなっていたため、一瞬で発見。

いや、学生時代よりでかくなりすぎやろ、、、

そんなムキムキの後輩と2人で名古屋コーチンの親子丼を堪能し、お腹を満たします。

名古屋コーチンの親子丼は本当にうまい!

何度食べても最高です。

この日はなんとなく写真を撮っていました。

旅の途中、もっとちゃんと写真を撮っておけばよかったと思います。

このころは、ブログにするなんて思ってもいなかったので、仕方ないですね。

私は先を急がなければいけないため、後輩と1時間ほどしかしゃべれませんでした。

たった1時間の面会のために、わざわざ名古屋駅まで来てくれた後輩に感謝です。

よき友と後輩に恵まれていると本当に思います。

大雨の中、いよいよ名古屋駅を出発です!

3.酷道421号線

大雨の中、自転車を進めます。

ひたすらに進めます。

大きな木曽川を越え、国道421号線を目指すのでした。

時間がなかったので、休憩は取れません。

2時間寝たことと、名古屋コーチンのおかげで雨でも全然前へ進めました。

しばらく漕いでいると、雨は小降りになってくれたのです。

台風なんかたいしたことないな(笑)

後々、台風の怖さを思い知るとも知らず、余裕をぶっこぎます。

そんな中、日が暮れ始めたころ、大きな山が見えてきました。

あれこそが国道、いや酷道421号線!

見るからに険しそうな山々です。

あ~これなら迂回すればよかった。

何度もそう思いましたが、結局、421号線に突入していくのでした。

段々、山道は険しくなってきて、ペダルが重くなってきました。

しかし、前に進むしかありません。

とにかく意地でペダルを踏みこみ、山を登っていきます。

そして、日が完全に落ちる前、私の前についに奴が姿を現したのです。

そうです。

このトンネルです!

ネットで事前に調べていたので、思わず写真を撮ってしまいました。

このトンネルの長さはなんと約4キロメートル。

普通の道でも、通り抜けるには20分くらいかかります。

しかも、自転車が走れるスペースは、左右の肩幅よりちょっと広いくらいの細いスペースのみ。

右側は柵が付いていますが、階段を上がらなくてはいけません。

どっちを進むか迷った挙句。

やはり、柵がある方が安心感があるため、階段を上ります。

そのスペースに沿って、まっすぐトンネルの中を進んでいくことに。

しかし、予想以上に狭いスペースで、少しでもふらつけば道路にダイブ!

もしそこに車が来たら終わりです。

そのため、もの凄く神経がすり減りました。

集中しなければ落ちてしまいます。

また、800mごとに一度、階段を下りなければいけないスペースがあり、本当にこっちを選んだことを後悔しました。

しかも、反対から自転車が来たら終わりです。

開けたスペースまで戻らなければ、すれ違うこともできません。

とにかく、くるな!くるなよ!と祈りながら漕ぎ続けます。

一向に出口が見えないので、本当におかしくなりそうでした。

何度か、階段を上り下りし、尋常ではない汗をかきました。

神経がすり減っていました。

そんな時!

真っ暗ではありますが、出口が見えてきました。

やった!

やっと外に出れる!

解放されるぞ!

出口に着いた瞬間に、日本一周の旗を立て自転車に乗ったおじさんが!

私が来た道を進んでいきました。

がんばれおじさん!

もう少しおじさんが早く来ていればアウトでした。

本当についている!

私と同じようなことをしている人は世の中には沢山いるんだな。

でも、ママチャリじゃなかった。

私は真っ暗で、ほぼ何も見えない坂道をどんどん下っていきます。

車もほとんど通ってくれないので、不安でした。

しかし、この旅で何度も暗い山を経験していたおかげで、なんとか進むことができました。

暗くても何となく目がみえるんです!

ダムを越え、だいぶ山を下っていると、町明かりがみえてきました!

ついに滋賀の町が見えてきたのです!

4.死と隣り合わせ

私はその町明かりにほっとしていました。

トンネルで精神を削られていただけに、余計にです。

そして、山を抜け、住宅街にたどり着きました。

後は住宅街を駆け抜けるだけです。

もう友達の家は10キロほど先に迫っていました。

そんな時です。

歩道が無く、車道の横に草むらがある道を通っていると、草むらの向こうに黒い道があるではないですか!

もしかして歩道かもしれない!

もう体力的にも精神的にも限界に差し掛かっていた私は、その黒い道へと向かっていきました。

歩道の方が走りやすい!

誰もがそう判断するはずです。

そして、その黒い道に入った瞬間。

私の目の前は真っ暗になりました。

は!

え!?

何が自分の身にふりかかったのか、分かりませんでした。

気が付くと足元がとても冷たく、見たこともない場所に立っているではないですか。

あれ、俺は死んだのか?

どこや。

ここはどこや!

足元を見ると膝上くらいまで水が流れていました。

そして後ろを振り向くと、自転車が引っかかっているではないですか!

頭から自転車までの距離、数センチ。

もう少しで後頭部に直撃するというような位置でした。

どうやら私は、だいたい2mの深さがある溝に落ちたみたいだ。

自転車を見て、ことの重大さに気づきました。

琵琶湖付近の溝はこんなに大きいのか!!

背負っていたカバンが重かったせいで、奇跡的に頭から突っ込まず、立った状態ですとんと落ちたようです。

まさに奇跡。

もう少しで死んでいました。

頭から落ちていれば、溺れ死んでいたかもしれません。

また、自転車がもう少し落ちていれば私の後頭部を直撃し、重症、もしくは死んでいたでしょう。

本当に奇跡的に助かったのです。

そして、イージスのおかげでかすり傷一つありません。

本当に良かった。

とりあえず、荷物を水から拾い上げ、自転車を上げます。

車に乗っていた人はどう思ったんですかね。

いきなり消えた私を心配してはくれなかったんでしょうか?

名古屋で友達が洗濯してくれた服は、全てびしょびしょ。

もう全ての気力がなくなりそうでした。

溝に落ちたことは、追い打ちをかける相当な精神的ダメージです。

しかし、とにかく無事で良かった。

なんとかその後、ふらふらになりながらも友達の家に着くことができました。

5.落ち着く場所

友達の家にはパターゴルフ、ハンモックと楽しめるものがたくさんありました。

精神的にも疲弊していたので、友達としゃべれて本当に良かったです。

2人でやよい軒に行き、ご飯を食べまくります。

生きていることに感謝せざる負えません。

一緒にいると落ち着ける友達なので、いつまでもこの家に居たいと思うくらいでした。

とにかく明日はついに奈良県へ。

そして、明日は本格的に台風直撃です。

死にそうな経験までした私は、無事に帰れるのでしょうか?

今日は本当に命があって良かった。

つづく