なぜガムとチョコを一緒に食べると消えてしまうの?油で実験!

2018年9月10日食品の科学

私はガムが大好きで、学生時代は一日中噛んでいました。

もはやガム中毒です。

ガムを食べているとなんだか落ち着くんですよね。

そして、ガムをずっと噛んでいるとこんな場面に遭遇することがあります。

友達「チョコレート食べない?」

いわゆるおすそ分けというやつです。

私「ありがとう!でも、今ガムを噛んでるからいらないや」

もし、そんなことばっかり言っていると友達を無くしてしまいます。

せっかくの友達の善意を踏みにじるわけにはいかない!

このような思いが湧いてくるわけです。

ガムを口の端っこに寄せて、チョコをありがたくいただきます。

いや、出せばいいだろ!

そう思われる方がおられるかもしれませんが、出すのはめんどくさいのです。

すると、まさかの事態が起きてしまいます。

ガ、ガムがなくなってしまった!!!

口の端っこへ寄せて完璧な体制でチョコを迎えたつもりでした。

しかし、あろうことかガムがなくなってしまったではないですか!

一体なぜなんだ。

どうしてガムとチョコを一緒に口に入れると溶けてなくなってしまうのでしょうか?

答えはチョコに含まれるココアバターがガムベースをバラバラにしていまうからです。

いや、よくわかんねーよ!

今回はガムがなぜ溶けてしまうのか、解説していきます。

1.ガムは何でできているの?

ガムが溶けてなくなってしまうのを知るには、
ガムが何からできているかを知ることが必要になります。

主にガムは次の物からできています。

植物性樹脂
木の樹液を煮詰めたものでチクルと呼ばれています。
ガムができる遥か昔から人はこれを噛んでいました。

酢酸ビニル樹脂
接着剤にも使用されるいわゆるプラスチックです。
噛み心地を良くしてくれるほか、風船ガムのようによく伸びます。

エステルガム
マツの樹液を加工して作られたものです。
こちらも噛み心地を良くしてくれています。

ポリイソブチレン
こちらも接着剤にも使われており、弾力を引き出してくれます。

炭酸カルシウム
チョークで有名ですよね。
長く噛んでもしっかりとした状態を保ってくれます。

以上が『ガムベース』と呼ばれ、私たちが噛んでも無くならない部分です。

唾液では溶かすことができないため、無くならないというわけです。

また、一見食品とは思えないものばかりですが、きちんと検査が行われた結果、使用されているので心配しないでください。

そして、このガムベースに砂糖などの糖原料や軟化剤、香料が加えられてガムができているというわけですね。

また、ガムベースは口の温度によって柔らかくなる性質があります。

ガムを口に入れて氷を食べるとカチカチになりますよね。

これは温度が下がってしまったため、カチカチになったというわけです。

2.ガムとチョコを一緒に食べるとどうして消えてしまうの?

なぜ、唾液では溶けないガムベースが、チョコだと消えてしまうのでしょうか?

それチョコにはカカオバターが含まれているからです。

このカカオバターは油です。

ガムベースは水には溶けにくいけれど、油と一緒になるとバラバラになってしまいます。

どういうことかと言いますと。

樹脂は油とくっ付きやすい『疎水基』を持っています。

そのせいでガムベースを構成する樹脂に油がくっつき、耐えきれずに分子同士の結合が切れてしまうのです。

水はくっつかないけれど、油はくっ付くわけですね。

どうりで水では切れないわけです!

このように油がくっつくことで分子同士のつながりが切れてしまい、ガムベースはバラバラになってしまうということですね。

つまり、ガムベースはチョコのカカオバターによって、ばらばらにされてしまっていたんですね!

口の中ではガムがバラバラになってしまうので、消えた!と思うわけです。

カカオバター以外の油でもこの現象は起きてしまいます。

例えば、揚げているスナック菓子と一緒に食べると同じ事が起こります。

実際に油でガムがどうなってしまうのかやってみましょう!

3.ガムを油に浸すとどうなる?

ガムベースがが本当にばらばらに分断されてしまうのか確かめていこうと思います。

そこでしばらく噛んだ後のガムを揚げ物用の油に浸します。

温度が低いとカチカチになってしまうので、湯煎しながら、撹拌していきます。

一体どうなってしまうのでしょうか?

みるみるうちにガムベースは細かくなっていきます。

一番初めは糸を引くようにちぎれていきました。

そして、最終的にはこうなりました。

口の中でこんなにバラバラになってしまうと、消えたと思ってしまいますよね。

溶けるという科学的な定理は、バラバラの分子あるいは、イオンになって溶媒中に分散することです。

分子同士が繋がれず、バラバラになってしまっているので、このことを溶けると表現しても良いと思います。

4.さいごに

チョコとガムを一緒に食べてしまって身体の中に入っていったとしても、とんでもない量ではない限り、害があるとは言えません。

なぜなら、ガムベースの樹脂は高分子であり、人が持つ消化酵素では分解することがでないのです。

つまり、吸収ができないというわけです。

そのままで出てきてくれます。

これは食物繊維も同じことですよね。

今回は揚げ物用の油で試してみましたが、他にも様々なもので試すのも楽しそうです!

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