ビールの泡を分子レベルで解明!?泡の正体とは?【Weekly Science News】

2018年9月9日Weekly Science NEWS

皆様こんにちは!

猛暑がまだまだ続いていますね。

甲子園では球児たちが熱い戦いを繰り広げており、毎日感動させられています。

ただ、もの凄く暑いので、選手たちが熱中症にならないように周りの方々も十分に注意を払っていただきたいですね!

また、会場に応援に行っているたくさんの方々も熱中症にはお気をつけください!

来週には優勝校が決まっているということでとても楽しみですよね!

それでは、私も高校球児たちに負けず、個人的に気になった科学ニュースをお届けします!!

動画Ver⇩

3位 iPSで角膜の治療

大阪大学の西田辛二教授らの研究チームが学内の審査委員会に角膜の臨床研究を申請したとのことです。

もし、承認が得られれば、今年度中に臨床研究が開始される予定であり、審査委員会は22日に予定されております。

角膜は目の表面にあり、光を屈折させることで水晶体と共に目のピントを合わせる役割を担っています。

また、それと同時に表面が常に涙で覆われることによって、乾燥と眼球内部への細菌感染を抑える働きをしてくれています。

6層からなる角膜の表面が傷ついてしまっても再生は可能ですが、内側の内皮にまで傷がついてしまうと再生が難しく視力が低下し、現段階の治療法としては角膜移植以外に有効な手段は無くなってしまいます。

そのため、iPS細胞を使った治療法は角膜移植に代わる治療法として期待されているのです。

臨床研究では角膜の傷ついた患者を対象に、iPS細胞から作られたシート状の角膜の細胞を張り付けることでその効果や安全性などを検証していくそうです。

これまでにiPS細胞を使った臨床研究は理化学研究所(目の難病)、慶応大(脊髄損傷)、阪大(心臓病)などが行われています。

また、臨床研究の先に進んだパーキンソン病の臨床試験に挑む京都大学があり、iPS細胞がいよいよ身近な治療になってくるのではという期待が大きくなってきました。

数年後の治療がどのようになっているのか楽しみですよね!

参考資料
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180813-00050018-yomidr-sctch

2位 1つの遺伝子で心筋・血管の元となる細胞の作製に成功

マウスの皮膚の細胞に遺伝子を1つ入れるだけで、心筋や血管の元となる心臓中胚葉細胞の作製に成功したと米科学誌「セル・スラムセル」に筑波大学の家田教授らの研究グループが発表した。

これまでに家田教授らは線維芽細胞に3種の遺伝子を導入することで、心筋細胞を作る技術を開発していました。

今回は「Tbx6」という遺伝子を1つ導入するだけで心筋や血管にもなれる心臓中胚葉細胞の作製に成功したのです。

この方法はiPS細胞のように複数の遺伝子を導入し、幹細胞にまで戻し分化させるのではなく、分化した細胞を直接誘導させる『ダイレクト・リプログラミング』と言われる手法です。

iPS細胞よりもコストが抑えられ、患者の患部に直接遺伝子を導入し大きく体を開かなくても良いということから注目されている研究です。

家田教授らもカテーテルで心臓の患部に直接遺伝子を導入することにより、開胸手術をしない再生医療を目指し、研究を進めていくとのことです。

今後、遺伝子の導入により目的としない細胞ができてしまわないか?などの安全性が検討されていきます。

再生医療の可能性がまた1つ広がりそうですね!

参考資料
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00050024-yomidr-sctch

1位 ビールの泡、分子レベルで解明

10日、産業技術総合研究所とキリンの研究チームがビールの泡を分子レベルで解明したことを日本化学会が発行するケミストリーレターズ電子版掲載で発表しました。

これまでビールの泡がどのような成分によって形成、維持されているかが不明確でした。

そこで産総研の研究員らは、和周波発生振動分光という多様な物質の表面または界面構造を分子レベルで解析することのできる方法でビールの泡表面の観察を行い、ビールの泡の正体を確かめたのです。

その結果、ホップ由来の苦み成分イソフムロン類やポリフェノールの一種イソキサントフモールなどの分子がビールに含まれる疎水性タンパク質と結びつき、界面活性剤として働くことで泡を安定化させているということが分かりました。

ホップは昔から泡持ちを良くすると言われており、今回の結果から科学的にもきちんと証明されたことになりますね。

今後、この研究は重要な要素であるビールの泡をどう作るかというところに活かされるそうです。

暑い夏にはビールが欠かせません。

そんなビールをおいしくするかもしれないという新たな発見を次の飲み会の話題にしてみてはいかがでしょうか?

参考資料
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180810-00000102-jij-sctch

論文⇩
http://https://www.journal.csj.jp/doi/abs/10.1246/cl.180515

さいごに

今週の個人的に気になった科学ニュースは以上となります。

ここ最近再生医療が一気に進んできた気がしますよね。

これからの再生医療には本当に期待したいところです。

当ブログでも再生医療の話題には敏感になって取り上げていきたいと思います。

まだまだ暑い夏は続きそうなので、体調には十分気を付けて下さいね!

それではまた来週!