インフルエンザはなぜ冬になると流行するのか?ウィルスとは?

2018年9月10日身体の科学

12月となり、気温はどんどん下がっていっています。

毎日本当に寒いです。

ふるえてます。

この調子でいけば今年の冬は特に厳しくなる可能性がありますね。

そんな中、ニュースではインフルエンザの流行が始まってきたと言っていました。

今年はワクチンが足らず、インフルエンザへの注目度がいつもより高くなってくると考えられます。

そこで、今回はインフルエンザについて説明したいと思います。

まず敵を倒すには敵を知ることが大事ですよね!

インフルエンザをもっと知りましょう!

そもそもインフルエンザとは一体なんなのでしょうか?

それは、インフルエンザウィルスが感染することによって引き起こされる病気です。

通常の風邪とは異なり、高熱と全身の痛みと症状が重いことが特徴です。

私はインフルエンザにかかったことも、39℃以上の熱もでたことが無いので分からないのですが、高熱の体の重さは相当なものと聞きます。

また、感染力が強く、他人にも移してしまう可能性があるので感染してしまうと、しばらくは監禁状態です。

インフルエンザウィルスに感染するだけならまだしも、他の病気と重なってしまえば最悪死にも至ります。

毎年死者がでているのも事実です。

本当に感染したくないですね、、、

そんな人を死にも陥れるインフルエンザウィルスですが、そもそもウィルスとはなんなのでしょうか?

今回はウィルスの説明からしていきたいと思います。

1.ウィルス

私たち人間を含む生物は細胞から構成されています。

生物の最小単位は細胞と考えられているため、それ以外は非生物としています。

そんな非生物でも独自の遺伝子を持ち、非常に生物に近い存在がいます。

それが『ウィルス』です。

ウィルスはタンパク質の殻に、自分の遺伝子(DNAもしくはRNA)を入れただけの存在です。

もはや何のために誕生し、何のために存在しているのだろうかすごく疑問に思うような存在なのです。

こいつらはタンパク質の殻と遺伝子しか持ってないので、自分自身では存在維持できないし、増えることもできません。

また、紫外線や化学物質などによって遺伝子が切断されると、通常生物は修復機構とそれが間違っていないかを確かめるチェック機能が働くのですが、この修復機構とチェック機能をウィルスは持たないために、どんどん遺伝子が変化していきその形態をどんどん変えていきます。

つまり遺伝子の突然変異がウィルスは起こりやすいわけです。

ますますその存在がわからないですよね。

自分自身では存在できないので、生物の細胞に寄生します。

つまり、ウィルスは細胞に感染するということです。

感染すると細胞の持っているタンパク質を合成する機構や、代謝、エネルギーを利用して増えていきます。

勝手に来て勝手にひとのものを使ってくるというなんともずうずうしい奴です。

そもそもタンパク質の殻と遺伝子からできているウィルスが増えるには、タンパク質を作り、自身の遺伝子を複製することが必要になります。

また、それをおこなうエネルギーも必要です。

しかし、ウィルスの遺伝子には自分自身の遺伝子を複製する情報と、寄生する細胞にくっ付いて侵入したり、免疫機構でやられたりしないような情報しかコードされていないのです。

最初から自分自身で増える気が全くないということですね!

ウィルスが十分増えるとにょきにょきと出芽と呼ばれる方法で出てくるか、細胞が死んだと同時に外へ放出されていくわけです。

なんとも恐ろしいのがウィルスというわけです。

ここまで恐怖しかないウィルスですが、安心してください!

生物の細胞も何もしないというわけではありません。

何もしなかったら全身ウィルスまみれで死んじゃいますよね。 汗

ウィルスが細胞に感染すれば細胞周期を無理やり止めて、増えていく前にNK細胞(ナチュラルキラー細胞)に処理してもらい、周囲への細胞に感染を広げないようにしていると考えられています。

自らを犠牲にして周りを守るんですね。

かっこいい!

また、免疫機構として抗体がウィルスにくっ付くことで、ウィルスの邪魔をしたり食細胞によりやっつけられます。

私たちの体の中にはしっかりとウィルスに対抗する手段もあったわけですね!

風邪に比べ、ウィルスに感染した場合、全身に症状がひどくなるのはこのようなウィルスをやっつける手段に関係しているのです。

以上のことをまとめると、ウィルスは自身では存在できないので、生物の細胞に感染し、増殖する。

生物にはウィルスの感染に対抗するための細胞の働きと、抗体による免疫機構が存在している。

このようになります。

では、このウィルスのなかでもインフルエンザウィルスとはいったい何なのでしょうか?

2.インフルエンザウィルス

インフルエンザの症状を発症するウィルスには3つの型があります。

A型、B型、C型です。

私たちが注意しなければいけないのはA型とB型です。

さらにいうと最も恐いのはA型とされています。

A型、B型てこいつら一体なにが違うねん!と思うはずです。

実は、A型とB型は似ています。

このA型とB型の2つは表面にヘマグルチニン(HA)と、ノイミニダーゼ(NA)を持っています。

HAとNAは、ウィルスの感染において、重要な役割を果たしています。

HAは細胞にくっ付いて侵入する役割を、NAは増えたウィルスを解き放つ役割を担っていいるのです。

一方で、C型はHAもNAもなく、代わりに両方の役割を担うヘルグルチニンーエステラーゼ(HE)を持ってます。

B型はA型に似ていますが、HAとNAの種類が1種類ずつしかなく、人とアシカ亜目しか感染が見られないので、そこまで広がらないとされています。

そして、C型はHEしか結合する部分を持ってないので、多様性が低く、人はほとんどC型の抗体を持っており、感染しても症状はそんなに大きくはなりません。

このようなB型やC型よりもA型が一番怖いのです!

A型は何が怖いのでしょうか?

3.A型インフルエンザウィルス

一番こわいとされているのが、A型と言いました。

一体何がこわいのでしょうか?

B型はHAとNAを1種類ずつしか持ちませんが、A型はHAを16種類、NAを9種類も持っているのです。

この組み合わせが突然変異によって変わってしまうと、抗体が対応できず、症状を発症するのです。

え?なんかちょっと違う突起きたやん!

くっつけないやん!ということになるわけです。

組み合わせの違うインフルエンザウィルスは亜型と呼ばれます。

さらにウィルスは突然変異が起きやすいといいました。

突然変異の繰り返しで変異が蓄積され、少しづつHAとNAが変化していくのです。

突起が変化すれば、抗体もまたくっ付けなくなりますよね。

なので、毎年流行してしまうというわけです。

生物にとって突然変異は不利に働くことが多いのですが、ウィルスにとっては逆に好都合というわけですね。

また、このA型は種類が豊富なので、人以外にもブタやトリ、ウマなどいろいろな生物へと感染します。

1番恐ろしいのが最近でも記憶に新しいトリインフルエンザのような、動物から人に感染するようになったA型インフルエンザウィルスです。

トリには感染できたけど、人には感染することはないインフルエンザウィルスであっても、突然変異が蓄積し、変化することで、人にも感染できるようになることがあるのです。

トリから伝わって世界中にひろがってしまったり、トリにはそんなに重くない症状でも、人には甚大な被害を与えてしまう可能性もありえるのです。

本当にA型インフルエンザウィルスは恐ろしいですね!

4.インフルエンザはどうして冬になると流行るの?

冬から春にかけて猛威をふるうインフルエンザウィルス。

時に学級閉鎖まで陥れることがあります。

かかってない人にとってはラッキーでしたけど(笑)

そんなインフルエンザウィルスはなぜ冬から春にかけて流行するのでしょうか?

初めにウィルスは自分自身では存在できないといいました。

特に湿度が上がり、気温が高くなるとすぐに死んでしまうのです。

冬は気温が低く、湿度も低い。

さらに人は冷えることで血管が収縮し、免疫力も低下してしまうので感染しやすくなるというわけです。

そんな時に締め切った部屋に大勢人がいると余計に感染しますよね。

咳やくしゃみ、息をするだけでもウィルスは飛んでいきます。

そのため、冬になるとインフルエンザウィルスにとって絶好の環境になるので流行するのです。

逆にいえば、夏にインフルエンザにかからないわけではありません。

条件が整えば感染します。

インフルエンザウィルスは細胞外だとすぐに死んでしまうだけで、細胞内に入ればウィルスの勝ちなのです。

つまり、常日頃から気を付けなければいけない病気というわけなのです。

5.インフルエンザワクチン

恐ろしいインフルエンザをさけるために、皆さん揃ってインフルエンザの予防接種を受けに行きますよね。

今年は流行ると考えられた型を急遽変更したことで、ワクチンの材料が足りず、ワクチンが足りていない状況となっています。

インフルエンザワクチンはHAとNAを体に打ち込むことで、抗体を作らせ、免疫力を高めることで、インフルエンザウィルスに感染してもすぐにやっつけれるというシステムです。

体に打っていない型が来てしまえば、まったく意味をなさないので、決して油断せず、普段から手洗いうがい、良い睡眠を心が得ることが大切ですね。

詳しくは↓

インフルエンザワクチンの仕組みとは?身体の免疫機構について

6.さいごに

ウィルスとはいったい何のために存在しているのだろうか?

そんなことを考えたりするのも楽しいですね。

自らの力だけでは生きれず、増えること以外にはなにもできません。

できれば私たちを苦しめるようなことはやめてほしいですけどね。

しかし、彼らは彼らなりに自分の遺伝子を残そうと必死なのかもしれません。

遺伝子を後世に残していくということに関しては、私たち人間と同じですよね。

私たちも同じように命、遺伝子を繋いでいっています。

私たちは何のために誕生し、いきているんですかね?

世の中はほんとに不思議なことだらけです。