アナフィラキシーショックとは?蜂に2回刺されると死ぬのか?

蜂に2回刺されるとアナフィラキシーショックで死ぬから、1度刺された人は用心しなければいけない。

というような噂を良く聞きますよね。

本当のところはどうなのか気になる方も多いのではないでしょうか!!

しかし、実は2回刺されるとアナフィラキシーショックで死ぬというのは正しくはありません。

これは迷信です!

1回でも死ぬことはあるし、2回刺されても死なないこともあるのです。

その違いはいったい何なのか?

それは、ハチ毒に対してアレルギーを持っているか、持っていないかによって決まるのです。

生まれつきハチ毒に対してアレルギーを持っていれば、1回でもアナフィラキシーショックで死ぬ可能性は十分ありますし、1回刺されて、ハチ毒にアレルギーになってしまえば、2回目に刺された時にアナフィラキシーショックで死ぬ可能性が出てくるということです。

これは何回刺されても同じことで、蜂に刺された場合はお医者さんに行ってアレルギーになってしまったかどうかを確かめた方が良いということですね。

ということで、今回はアナフィラキシーショックとは?説明していこうと思います。

アナフィラキシーショック

アレルギーとは本来は私たちの身体を守る免疫反応が、特定の抗原に対して過剰に起こることを言います。

そして、Ⅰ型~Ⅴ型に分類されており、今回の主題であるアナフィラキシーはこの中でもⅠ型に分類されるのです。

Ⅰ型には代表的なアレルギー反応である花粉症であったり、ハウスダストやダニなどによって引き起こされるアレルギー性鼻炎、気管支炎、他には結膜炎や蕁麻疹、アトピー性鼻炎が含まれています。

この中でもアナフィラキシーとは、哺乳類に見られる全身性である重度なⅠ型アレルギー反応の1つで、ほんのわずかなアレルゲンが皮膚に触れたり、摂取、注射などで注入されることで引き起こされるものなのです。

そして、アナフィラキシーショックとはアナフィラキシーの中でもショック症状を起こす重度のものを言います。

アナフィラキシーはなぜ起こるのか?

アナフィラキシーを引き起こすもの(アレルゲン)には食物、薬物の他にも皆さんがご存知のハチ毒があります。

これらを摂取したりすると、10分前後で症状が現れることになるのです。

IgEに関する詳しい説明に関しては花粉症の記事を見て下さい。⇩

どうして花粉症になるの?原因となるIgEの働きは?

アナフィラキシーはIgEとこれらのアレルゲンが結合し、ヒスタミンや血小板凝固因子などが全身に放出されることで、細動脈の血管拡張、肺の細気管支炎の収縮、気管支炎痙攣が引きを越こされるものというものなのです。

そして、これらの作用の結果、皮膚への症状、呼吸困難、嘔吐や下痢などの胃腸症状が伴うことでショック症状となってしまう場合があります。

失神、意識不明になる程度ならまだしも、最悪命を落としてしまうこともありうる恐ろしいアレルギー反応です。

アナフィラキシーの症状と治療

アナフィラキシーの症状は全身に見られ、90%の患者には皮膚への症状が見られます。

軽度~重度までの3段階があり、それぞれ以下のような症状が見られるのです。

軽症:症状は部分的で軽い。

中等症:全身の皮膚へのそして、呼吸困難などの症状が見られる。

重症:全身への症状が増し、ショック症状を起こし意識を失う場合がある。

軽度であれば抗ヒスタミン薬を飲み、安静にすることで症状は治まりますが、中等以上の場合は、病院に行くべきです。

重度の症状が出てしまった場合にはすぐに救急車を呼び、可能であればすぐにエピペンというアナフィラキシーを起こした際に使用するアドレナリン緊急治療薬を使用します。

1万円前後で購入可能であり、アレルギー症状が重度の方は万が一のために持っておくべき必需品です。

そしてもし、アナフィラキシーショックを引き起こしてしまった場合には、病院で8時間~24時間の経過観察が必要となります。

1度症状が緩和してもまた再発するという二峰性があり、気は抜けません。

さいごに

蜂に2度刺されると死ぬというのは迷信ではありますが、完全に間違いであるというわけではありません。

アナフィラキシーショックは命を落とす危険もあるので、しっかりとしっかりと自分のアレルギーを知っておく必要がありますね。

私もコーヒーを飲むと呼吸がしにくくなるんですが、きちんと調べた方がよさそうです。

自分の身は自分で守りましょう!

先進国ではやはりアレルギーが深刻な問題となっています。

2004年にはドイツの研究で乳幼児期に清潔な環境で過ごすことが、花粉症やぜんそくの症状と関係性があるという研究結果が出ています。

まだ、完全にそうだという決めつけはできませんし、清潔になったことによるメリットも大きいので、難しい問題であると言えるのではないでしょうか。