インフルエンザワクチンの仕組みとは?身体の免疫機構について

2018年11月2日身体の科学

今年はインフルエンザワクチンが不足しているというニュースが、毎日のように流れていますよね。

なぜ不足しているかと言いますと、急遽、流行るだろうと思われた型の予測を変更したからだそうです。

確かに流行らないインフルエンザのワクチンを打ったって意味ないですもんね。

ただ、多くの方が打てなくて困っているようです。

そんなインフルエンザワクチンですが、そもそも皆さんはどういったものかご存知ですか?

よくよく考えてみて下さい。

何も知らずに体に打ち込むのって怖くないですか。

どんなものかわからないのに子供に2回も受けさせるわけにはいかないですよね。

簡単に言えば、インフルエンザワクチンとはインフルエンザの無毒化したものを体に打ち込み、体の免疫力を高めてくれているのです。

今回はそんなインフルエンザワクチンについて説明していきたいと思います。

これにはまず、体の免疫機構について触れなければなりません。

難しい言い方ですが、免疫機構とは簡単にいうと、「ウィルスなどの外敵から体を守ってくれる働き」についてです。

1.体の免疫機構

空気中には、目に見えない沢山のウィルスや細菌が存在しています。

そんな中、体をまず守ってくれているのは皮膚です。

当然のように思うかもしれませんが、皮膚は私たちを守ってくれている大事な存在なのです。

皮膚が無かったらむき出しの上に怖いですよね!

しかし、外敵は皮膚で守られている以外の所からも侵入していきます。

つまり、吸い込んだり飲み込んだりする鼻や口などです。

このように外敵が入ってきてしまったら大変ですよね!

なんとかしないと!

でも、大丈夫です!

体から外敵をやっつけようとする機能である免疫が働くのです。

つまり、体に入ってきた外敵を排除してくれるのが免疫ってことですね。

この免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」があります。

「自然免疫」は侵入してきた外敵をマクロファージや樹状細胞などの食細胞が、直接外敵をやっつけてくれる働きです。

そして、ワクチンで重要となってくるのはもう1つの「獲得免疫」の方です。

「獲得免疫」とは、名前の通り獲得できる免疫のことです!

簡単い言えば体に侵入してきた外敵にくっついて、それを記憶し、次にまた同じものが来たら、前よりもすぐに対応してくれる働きが「獲得免疫」となります。

そして、この獲得免疫には外敵とくっ付く『抗体』が使われます。

もともと体内には数百万~数億種類もの抗体があるのですが、その抗体が外部からやってきた敵にくっ付いてくれます。

しかし、いきなり完全のパズルのピースや鍵と鍵穴のようにぴったり完璧に外敵とくっつけるとは限らないのです。

免疫記憶細胞が一度入ってきた外敵の特徴を覚えておけるので、その後、外敵に合わせ変異させたぴったりと外敵にくっ付くことができる抗体を作ってくれるのです。

覚えていて、すぐにくっつければ、すぐに対処できるというわけですね!

また、自然免疫と獲得免疫は相互作用もしており、食細胞がやっつけた外敵の情報を抗体を作る細胞に知らせることで、抗体をつくらせることができます。

このような免疫記憶をうまく利用しているのが、インフルエンザワクチンということです。

では、具体的にどのように利用しているのでしょうか?

2.インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンは、免疫記憶を利用するといいました。

免疫記憶を利用しているということは、一度体内に外敵が侵入しなければ、覚えておくも何もありませんよね。

つまり、簡単に言えば、インフルエンザワクチンは、インフルエンザウィルスを体へと打ち込んでいるということになります。

え?それって大丈夫なの??

本当にそんな恐ろしいことをしているのでしょうか?

その答えは半分正解であり、半分間違いです。

そのままのインフルエンザウィルスを体に入れてしまったら、感染してしまうので大変なことになってしまいますよね?

インフルエンザを抑えるために打つもので感染してしまうのは元も子もありません。

そこで、ウィルスといっても弱毒化もしくは、無毒化されたものを打ち込んでいるのです。

一般的には、抗体がウィルスに対してくっつく表面の部分だけを体に打ち込むことで、身体にそのウィルスの情報を覚えさせています。

インフルエンザウィルスについては⇩

そのため、体が弱っていたりしない限りは安全だと言えます。

こうして体が覚えておいてくれることで、例えインフルエンザウィルスがやってきても、抗体がくっついてすぐに対処できるようになるというわけですね!

3.さいごに

インフルエンザワクチンを打つということは、弱毒化したウィルスを体に打ち込み、体に覚えさせ、次来た時にすぐにやっつけてくれるので症状がでにくいということです。

もし次に体内にインフルエンザウィルスがやってきても症状が軽いだけで、完全にインフルエンザにかからないわけではないんですね。

また、2回打っていみがあるのか?と思う方がおられると思います。

13歳未満のお子様の場合、免疫能力も大人に比べると低いので、1回だと不十分な可能性があります。

しかし、それ以上の人に関しては、免疫力は生まれてから備わってきているので、1回の摂取で十分であるはずです。

これからインフルエンザが流行ってくる季節です。

一番の予防法は手洗い、うがい、そして良い睡眠に間違いはありません。

しっかりと予防を心がけましょう!

今回出てきた『抗体』についてもまた説明できたらと思います。

麻疹もインフルエンザ同様、ワクチンが大きな意味を持ちますので次の記事も合わせてお読み下さい。